メカニック設定




【GUN ARMS】
ブラックボックスを主機関として建造された先行試験型有人二脚機械が「GUN ARMS」である
ちなみに、無人兵器群は、ある程度規格化された量産機なのに対して「GUN ARMS」はカスタム機械である

無人兵器群より人型に近いフォルムは、戦闘に特化し効率を優先する無人兵器群に飽きがきていた技術者達を夢中にさせた
そんな技術者たちの欲求不満の捌け口の結果、頭無しであるものの旧時代的メカを具象化してしまったのである
実際、研究施設内における歩行実験の観覧希望者は過去最高を記録し、廃材からフィギュアをつくる信者も現れていたという

ブラックボックスは、胴体後方に設置されている
基本的に作戦活動中はブラックボックスは常時起動しているので、擬似重力が発生し「GUN ARMS」全体を包み込む
この効果のおかげで、「GUN ARMS」の構造フレームは通常の無人兵器より軽量化かつ簡素化可能になった
技術者としては嬉しくもアリ、悔しくもアリだった模様
脚部に関しては、人間に近い構造と自由度を用意したが、あくまで二足歩行ができる程度であり、片膝立ちとかは出来ないし必要も無い
開発チームの技術者は、こういうドライな思考を持っていたりもしたのだった
腕部は武器の使用を前提としていたので、脚部と比べて複雑な自由度を設定していた。
そのおかげで、武器の現地調達が可能となった
無人兵器群であれば、マニピュレーターなどでは無く、パーツとして武器をアタッチメントしていた


【ブラックボックス】
遺跡から発掘された謎の異物がブラックボックスと呼ばれているもの
発掘当時、それは大きな球形カプセルに封入されていた。
裏側に磁石が敷き詰められ、ブラックボックス自体は中空に浮いていた

発掘後、カプセルから取り出されたブラックボックスが自動的に起動、発掘隊を混乱に陥れる
発動したブラックボックスは定常的なエネルギーを放出するのと同時に擬似的な重力も発生させていた
しかし、重力発生と同時に無人兵器電子頭脳ユニット内の情報伝達が不能になるトラブルが発生
無人兵器に組み込む事は不可能という意見が大半だった
この要因も含めて、軍部内の一部に有人兵器実験推進派が発生する事になる

同時にブラックボックス自体の解析は進められる
発掘後の自動起動の原因は、地上(地面)との接触が要因らしい
球形カプセルはただ保存カプセルではあらず外界との隔離のためのものだった
つまり、地面から何らかのエネルギーを受容して、システムが起動したらしい
存在自体が超常的だったため、その原因究明もあらゆる可能性を考慮して検討されたが、未だ結果は出ていない
ただ、地面と接触したままのブラックボックスは、ほぼ永久機関として運用できるエネルギーを発生させていた
しかし、一度地面から離れると極端にエネルギー効率が強制的に減少してしまう特性があった。
完璧なシステムに見えたブラックボックスの弱点であり、研究者たちは「God's caprice」と呼んだ


機動力の要である「短距離高速移動システム」について
地上では、通称「ローラーダッシュ」とと呼ばれていてる。
ブラックボックスの特性上、地面と接触しつつの移動はエネルギーロスが少なく、路面が安定していれば理論上どこまでも移動できる
空中へ飛ぶと、ブラックボックス内のエネルギーは消費されるだけになり、稼動時間が制限される
ジェット噴射のように見えるものは、ブラックボックスが媒体となり空気を燃焼した結果らしいが、詳しいデータは非公開となっている


全方位Gフィールドシステムとガードシステム
ブラックボックスの擬似重力システムを斥力場として変換する革命的なフィールド展開装置
あらゆる衝撃を高効率の電気エネルギーに転換でき、その電力でフィールドを永続的に維持することができる
攻撃にも転用することが可能で、本機では近接攻撃法およびガードシステムとして搭載されている
ただし、空中ではブラックボックスの供給エネルギーが足りずガードシステムは出力不足で使用できない
そのかわり、短時間ではあるが擬似重力システムをフル稼働させ空中滞空が可能となっている